
ようやく暑さが落ち着き、日差しや風に秋を感じられるようになってきました。
季節の変わり目は体調を崩しやすく、今年は早くもインフルエンザが流行し、コロナ感染者が増えているというニュースもちらほら。秋の食材は夏の間に蓄積された疲れを回復させ、冬に向けての身体づくりに役立つ栄養が豊富です。ぜひ積極的に食卓に取り入れましょう。
“実りの秋”というだけあって、秋はさつまいもやくり、きのこ、梨など旬の食材がたくさんあります。スーパーにもさまざまな野菜やくだものが並びはじめ、食卓に登場する機会も増えているのではないでしょうか? 秋の食材は、エネルギー源となるでんぷんを含むいも類、腸内環境を整える食物繊維が多いきのこや根菜類が多く、秋冬に身体が必要としている栄養がたっぷり含まれています。また一年のなかで一番出回る時期なので、この物価高の時代でも比較的安定した価格で手に入るのもうれしいところ。子どもにたくさん食べさせて丈夫な身体づくりをしたいですね。
| 野菜 | ・さつまいも ・さといも ・ごぼう ・かぼちゃ・しいたけ ・しめじ |
|---|---|
| 果物 | ・りんご ・なし ・くり ・ぶどう ・かき |
| 魚 | ・さば ・さんま ・さけ ・かれい |
子どもと一緒に八百屋やスーパーに出かけて旬の食材を見たり、絵を描いたり…食卓以外で秋の野菜やくだものに親しむのも食育です。
現代の食卓は“魚ばなれ”とも言われ主菜は「肉」が中心になりがち。魚は骨がある、生臭い、食感がパサパサしている…という理由から子どもは食べにくさを感じるので、魚を使った献立は登場回数が少ないという家庭が多いかも知れません。ですが、秋こそ魚がおいしい季節! この時期旬を迎えるさんまやさけ、ブリ、かつおなどは寒くなる冬に備えて脂肪を蓄え脂がのり、栄養価も高く、おいしさも増し増しに! わが家では、週2〜3回は焼き魚や魚のフライなど魚の献立を取り入れ、子どもたちに魚のおいしさを伝えるようにしています。魚は下処理や後片付けも手間がかかり調理することを敬遠してしまいがちですが、子どもが安心して食べられる工夫や好きな味付けにするなどして、旬の魚をたっぷりと食べましょう。
□骨抜きの魚の市販品を活用する
□生姜やにんにくなどで風味をつけ、臭みをのぞく
□竜田揚げやフライなどでサクサクの食感をプラス
□バター焼き、マヨネーズ焼きなど洋風の味付けにする
最近は「骨抜きの魚」を多く見かけることが多くなっています。幼児食前期の3歳ごろまでは安心して食べさせられるので活用するのがおすすめですが、4.5歳になったら少しずつ骨付きの魚にも挑戦を。箸や口の中で骨をより分ける経験を重ねることで、骨のある魚を食べることが上手になっていきます。小骨がのどにつまるという心配は尽きませんが、子どもの能力を信じ、見守りながらぜひ骨付きの魚を食べる練習もさせてみてくださいね。
からだの中に侵入する細菌やウイルスから身を守る、自己防衛システムのこと。免疫力が高まることで感染症をはじめとするさまざまな病気にかかりにくくなり、健康を維持できる。幼児期の子どもの免疫力は栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、運動や屋外活動を通して高めることができる。
次回は10月30日(木)公開予定です。