Vol.12
冬も始まったばかりですが、パリはとても寒い日が続いています。ノエルに向けて、サパン(もみの木)を運んだり、誰かへの贈りものを選んでいる人を街で見かけることも多く、忙しくも愉しい季節です。こどもたちの間でも、ペールノエル(サンタクロース)に宛てて書くお手紙や、冬のバカンスについてのおしゃべりが盛りあがります。
もみの木と同じく11月の後半にお店に並び始めるCalendrier de l’avent(カランドリエ・ドゥ・ラヴァン)も話題のひとつ。12月のついたちから、24日のイエス・キリストのお誕生前夜まで 毎日ひとつずつ窓を開いていくカレンダーは、さまざまな種類があってどれを選ぶかは毎年のお楽しみ。
1日ごとにチョコレートが出てくるものや、扉をめくると小さな絵や言葉が描かれているもの。おもちゃや人気のキャラクターのお人形を順番に揃えてひとつのシーンが出来上がるものも子どもたちに人気です。他にもお菓子屋さんやお茶屋さん、ミニサイズのコスメやボディケア用品のカレンダーなど、趣向を凝らしたものも年々増えているようです。
布などでできた家族のカレンダーを持っているおうちでは、24個のポケットに小さなお菓子などを自分たちで詰めておきます。繰り返し使える上に、子どもたちの好きなものや、小さなサプライズを隠しておくことができるのもいいですよね。
サパンの下に並ぶプレゼントの支度も始めました。
今年はラッピングペーパーの購入はやめて、家にあるもので包装してみることに。キラキラとかわいいラッピング用品は見ているだけで嬉しくなってしまうけれど、ノエルの翌日大量のゴミになってしまうのも現実。いただき物の包み紙や、布の端切れなど、夜な夜なぴったり合いそうなサイズのものを探して少しずつ包んでいます。リボンの足りない分は余った毛糸で。シンプルだけれど、娘たちにも好評で、我が家のクリスマスの定番になりそうです。
Joyeux Noël à tous! 皆様どうぞ健康で良いお年をお迎えください。
Text:Seiko itoh