インスタントラーメン、ウインナー、レトルトカレーなどなど…食品添加物が使われていることが多い加工食品。できれば子どもに食べさせたくないけれど、成長するに連れてさまざまな食品へ興味が出てくるのも事実。大切なのは、正しい知識を持つこと。今回は最低限知っておきたい食品添加物の話です。
簡単に調理できたり、長期保存できたり…手軽&おいしいゆえについつい頼りにしてしまう加工食品。インスタントやレトルト、肉・魚加工品、冷凍食品などさまざまな加工食品が世の中にあふれていますが、便利ながらも気になるのが保存料や甘味料、着色料などの「食品添加物」ではないでしょうか?「食品添加物」という言葉を聞くだけで「体に悪いもの」「食べさせたくない」と考えてしまいますが、そんなことはありません。赤ちゃん用の粉ミルクにはビタミンやカルシウムなどの成分を食品添加物として補っているものもありますし、豆腐は塩化マグネシウムがなければかたまりません。すべて体に悪い訳ではなく、安全性が確立されていない食品添加物もあるので正しく理解することが必要です。そこで大切なのが、パッケージにある「食品表示」をチェックすること。原材料の他に添加物の表示が義務付けられているので、簡単に確認できます。原材料欄の「/(スラッシュ)」以降に表示されているのが添加物と覚えておきましょう。
毒性が強いもの、発がん性が疑われる添加物は、「発色剤(亜硝酸Na)」「糊料(カラギーナン)」というように用途名と物質名を2つ表示するよう義務付けられているので要注意!食品添加物は厚生労働省により、毎日一生食べ続けても安全と認められたものだけが使われていますが、食品表示を確認し危険が疑われる物質が表示されている食品を幼児期の子どもに食べさせるのは避けましょう。
忙しい子育ての合間に食事の準備をすること考えると、添加物が使われていない食品を食べないのは不可能だと思うので、添加物が入っているかいないかではなく、どれくらいの量を摂取するか意識することが大事です。食品表示を確認して適切な食品を選び、適切な分量を心がけましょう。わが家の子どもたちはウインナーやレトルトカレーが大好きですし、何なら母がつくった料理より喜んで食べている気もするので(泣)常にストックしてあります。
もし体によくない食品添加物を摂取したとしても人の体は肝臓や腎臓の働きによって排出するしくみ「デトックス(解毒)」があるので、肝機能や腎機能を高める食材を組み合わせるなどして、デトックスの力を維持しておくことも大事です。
きれいなピンク色のハムやベーコンは亜硝酸ナトリウムなどの発色剤が使われていることがほとんど。もし食べる場合は、1日1〜2本(枚)まで、1分湯通しすることで添加物を減らせます。なるべく無添加や塩漬けにしてつくられた「無塩せき」を選んで。
麺のコシを出す増粘安定剤、酸化を防ぐ酸化防止剤などが使われ、過剰摂取を避けたいリン酸塩も多く含まれています。添加物が流れ出た麺の茹で汁をスープに使わないようにしたり、肝機能を高めるキャベツや長ネギ、きのこなどの野菜をトッピングするのもおすすめ。(とはいえ、幼児期に食べさせるのはできれば避けたいですね…)
「カロリーオフ」「ノンシュガー」表記のある清涼飲料水は、人工甘味料が含まれていることが多いので避けましょう。スポーツドリンクやジュースが水分補給の代わりにならないように注意を。
グミやゼリーなど色鮮やかなお菓子には食品添加物が含まれている可能性大。「赤◯◯」「青◯◯」「黃◯◯」などのタール色素、カラメル色素の一部は発がん性が疑われています。ベニコウジ色素、クチナシ色素などの天然色素が使われているものを選びましょう。
乾燥させた果物だからヘルシーかつ安心!と思いがちですが、毒性が強い酸化防止剤や漂白剤(亜硫酸ナトリウム)が含まれている場合があります。無添加かつ油脂や糖分が含まれていないものを食べさせましょう。
食べさせたくなくても、どこからともなく情報を得てくる子どもたち…ある日突然「カップラーメンたべる〜」と。そこでわが家でインスタントラーメンをつくるときは麺の茹で汁は捨て、粉末スープではなく無添加の鶏ガラスープに醤油を合わせ、野菜増し増しにした「なんちゃって醤油ラーメン」を食べさせています。いつまでごまかしがきくのやら…?(笑)
保存料、着色料、甘味料など、食品をおいしくすることを目的に使用されるもの。日本では、厚生労働省により人の健康を損なうおそれのない添加物のみ使用が認められているが、幼児期は可能な限り摂取を控えるのがのぞましい。摂取する場合は危険の疑いのない添加物が使用されている食品を選び、適量を与える。
次回は3月29日(木)公開予定です。