やっと涼しさを感じられるようになり、秋の食材もたくさん出回って、ようやく新米も手に入るようになりました。おいしいお米を炊いて旬の食材をたっぷりと食べ、秋を楽しみたいですね。とはいうものの野菜を子どもにいかに食べさせるか、秋に限らず親の悩み…。秋野菜や秋の食材をたくさん食べてもらうには?
“秋野菜”と聞いて何が思い浮かびますか?さつまいも、じゃがいも、なす、れんこん…また野菜ではありませんが、きのこやさんま、ぶどうや梨、くりなど“実りの秋”というだけあってイメージできるものが多いと思います。まずは食べものの図鑑や秋野菜にちなんだ絵本を読み聞かせたり、スーパーや八百屋に足を運んでみましょう。旬の素材を知っておくと食卓に並んだときに親しみを持つきっかけにもなります。わが家では買ってきた食材を子どもの目に付く場所に置き、興味を惹くようにしています。きのこは種類が多いのでいくつか並べて名前当てクイズをするのもおすすめ。子どもたちがハマっている某キャラクターが、きのこを食べるとパワーアップすることもあり「きのこ」には興味津々です。また、わが家の近くに大きな栗の木があり、毎日帰り道に眺めては「イガイガはいつ茶色になるかなー?」と楽しみにしています。おそらく栗ごはんは食べないと思いますが(笑)。
野菜を食べないといっても1歳半〜2歳ごろの「食べない」は「キライ」なのではなく、「食べにくい」「慣れていない」という場合がほとんどです。まずは素材の見た目や本来の味を知ってもらうために、素材を活かした料理を食卓に出して反応をみましょう。食べない場合は子ども好みの料理に混ぜて密かに食べさせるのも手段のひとつ。例えばなすやきのこ類は細かく刻んでカレーやハッシュドビーフ、ミートソースにプラス。
れんこんはしゃくっとした歯ざわりに好みが分かれるので、苦手な場合はすりおろしたり細かく刻んでハンバーグに混ぜて。食感が好きなら鶏のから揚げをつくるときにスライスしたれんこんも漬けておき、片栗粉をまぶして一緒に揚げるのもおすすめ。わが家では2週間に1回は登場する大定番メニューです。
子どもによって、野菜のほんの小さな欠片でも見つけると避けたり、味に反応して口から出したりするかもしれませんが、一度食べなくても違う調理法や味付けを試したり、忘れたころに再び出すと案外食べることもあります(なので諦めないで!)。私は子どもが知らずに野菜を食べた後は「今日のカレーには“なす”がいっぱい入っていたんだよ!食べられたね!」とあえてお知らせしてからほめるようにしています。「食べられた!」という自覚と自信が生まれるかな?と。
秋の食材は、エネルギー源となるでんぷんを含むいも類、腸内環境を整える食物繊維が多いきのこや根菜類が多く、夏に溜まった疲れを回復させたり、冬に向けての身体づくりに役立ちます。旬の時期にたっぷり味わい、家族みんなで元気に過ごしたいですね。
野菜や果物、魚などが出回り、味が最もよい時期。季節の移ろいを感じられるほか、旬の食材にはその時期に身体が必要としている栄養がたっぷり含まれている。
次回は10月31日(木)公開予定です。