“魔の2歳”とも言われるように、2歳ごろに見られる「イヤイヤ期」。お着替えするもイヤ!お風呂に入るのもイヤ!寝るのもイヤ!もちろん食事もイヤ!おやつさえもイヤ!と何でも嫌がってパパもママもお手あげ状態になることがあるかもしれません。「イヤイヤ期」との上手な付き合い方とは?
これまでニコニコしながら何でもおいしそうに食べていた子が、1歳後半あたりから「イヤ!」「ヤダ!」「これたべない!」と言い出したことはありませんか?(もちろん個人差がありますが…)食べないどころか食卓にもつかず食事をはじめるのに、手間も時間もストレスがかかることがあるかもしれません。わが家の下の子はただいま2歳2カ月、イヤイヤ期突入なのか「じぶんでたべたいの!ママあっちいって!」「これいらな〜い・・・こわ〜い・・・」と食卓でごねることがしばしばあります。何でも「こわい」と言えば諦めてもらえると思っているようです。まあ、かわいいレベルですが(笑)
大切なのは「イヤイヤ期」とはどんなものかを大人が理解しておくこと。2歳ごろは脳の発達が未熟なため、感情の抑制や判断力が未発達で「ガマン」ができず起こるものです。自我が芽生え、自己主張したり、何でも自分でやってみたい時期なのでちょっとでも親が言っていることが気に入らなかったり、自分が思っていることと違うと「イヤ!」となってしまいます。
イヤイヤ期と付き合うためには「なんて自我をしっかり持った子なんでしょう」「一丁前に口ごたえができるようになったのね!」と、開き直ることも必要。イヤイヤ期の子どもに正論言ったところで理解してもらうことはできないので、何を言ってもムダです(笑)というわけで「イヤイヤ期」は自立への一歩、成長の証と思って無理に付き合わず、つい口や手を出したくなりますが、見守りましょう。言葉が発達し、自分の思いを伝えられるようになると収まり、必ず終わりがくるので、とにかく見守ってください。参考までにイヤイヤ期の食事に効果があるかも(ないかも?)しれない対処法を紹介しておきます。
子どもが好きなキャラクターの食器やふりかけ、フードピックを取り入れたり、絵本に登場する料理を再現してみましょう。いつもと違う器に盛り付けたり、彩りや形を工夫した料理もおすすめです。
毎日の食事の時間を固定し、食前の間食はさせないようにする、外で思いっきり遊ばせるなど“お腹が空いた”という感覚を身につけさせましょう。ごはんを食べないからといって果物やおやつを与えるのはNGです。
遊びに夢中のときに食事に誘ってしまうと遊びを妨げられたと感じイヤイヤしがちです。区切りのよいところで声をかけ、食卓など目に付く場所におもちゃを置かないようにしましょう。
イヤイヤ期と同じくして“遊び食べ”も食事中に多く見られる行動です。食べ物をぐちゃぐちゃに握ってポイっと投げたり、スプーンでテーブルを叩いたり、コップの水をじゃーーっとわざとこぼしたり…子どもたちの遊び食べ武勇伝をあげればキリがなく、親の顔色をうかがってはニヤリとするので叱る気持ちもかき消され…私はとにかく見守ることに徹しています。理由は「必ず終わりがくる」これに尽きます。遊び食べにはブームがあり、1〜2週間もするとしなくなります。わが家の2歳児には、つい先日コップの水やみそ汁を器からわざとこぼすブームがあったのですが、「終わりがくる、終わりがくる…」と心に言い聞かせ、仏のように穏やかな眼差しで見守っていたところ程なくしてブームが終了しました。
遊び食べは、手や指を自分の思うように動かせるようになりいろいろと試しているという成長のあらわれ。自分の手で触れ、大きさやかたさ、温度を確かめ、自分自身で食具を使って食べるための準備をしています。洗えるランチョンマットを敷いたり、手づかみ食べしやすく汚しにくい料理を取り入れたり、大人がストレスを軽減できる対策をしながら、遊び食べに付き合ってみてくださいね。
自我が芽生え、自己主張が強くなり何でも「イヤ!」と繰り返すことが増える1歳後半から3歳ごろまでの時期のこと。大人の言うことを聞かないことが多く第一次反抗期、魔の2歳と呼ばれることも。
次回は11月28日(木)公開予定です。