子どもの食事をつくるとき「彩り」が気になることはありませんか?主食となる肉や魚料理は色が地味だし、野菜は好き嫌いがあるし・・・と考えていると自然と白や茶系の料理ばかりが並んでしまうかもしれませんが、「彩り」はおいしさを感じる大切な要素のひとつ。クリスマスが近づいてきたので、この機会に赤と緑で彩った食卓を楽しんでみましょう!
食事は味付けだけではなく、彩りなどの見た目も「おいしい」と感じる大切な要素です。“彩り”というと、にんじんやブロッコリー、トマトなどの緑黄色野菜や黄色いたまごなどが浮かぶと思います。野菜は嫌いな子どもが多いため、料理に使うのをためらってしまうことがあるかもしれません。このコラムではもう何度もお伝えしていますが、幼児期の「キライ」は「食べ慣れていない」ことが多いので、大人がおいしそうに食べて見せたり、少なめに盛り付けてちょっとでも「食べられた」という経験ができるように工夫したいもの。プチトマト半切れやブロッコリーの小房を添えて、食べられたら褒めて、一緒に喜ぶところから始めてみてください。とうもろこしひと粒ふた粒でも大丈夫です(笑)。
野菜を添える以外にも、カレーなどの地味なひと皿料理は明るいカラーのプレートに盛り付けたり、カラフルなランチョンマットを敷くのも手段のひとつ。彩り=野菜と思わず、いろいろな色を取り入れて彩り鮮やかな食卓づくりを心がけてみてくださいね。
また、食卓に季節の花を飾るのもおすすめ。お花屋さんでわざわざ買わなくても庭に咲いている花などを小さな花瓶に活けたり、使っていないグラスに野花を活けるだけでもOK。食卓を美しく彩るのはもちろん、花の名前を知ったり、水替えをして植物のお世話をする活動にもつながります。
11月も終わりに差しかかり、もうすぐ子どもも大人も楽しみにしているクリスマスですね。赤や緑のクリスマスカラーの食材は彩りを添えるのに大活躍!ぜひこの機会にクリスマスカラーを意識した料理をつくってみましょう。
●トマト ●パプリカ ●にんじん ●いちご
●まぐろ ●ハム ●サーモンなど
●ピーマン ●ほうれん草 ●ブロッコリー
●きゅうり ●レタス ●ハーブ類 ●キウイなど
赤や緑の食材は野菜・フルーツが多いのでビタミンやミネラル補給にも役立ち、赤い食材には肉や魚(たんぱく質源)もあるので、料理を彩りよく仕上げると自然と栄養のバランスも整う気がしています。たとえ子どもが口にしなくても、彩り豊かな料理で見た目に「おいしい!」と感じてもらうことが大切。ぜひ料理や食卓に色をプラスして、楽しい&おいしいクリスマスを楽しんでくださいね!わが家で今年取り入れようと思っているクリスマスカラーメニューを紹介しておきます。
ベビーリーフをリース形に盛り、いちごやトマト、ハム、サーモンなど赤系の食材をちらすだけ。子どもが好きなものと食べられるようになって欲しい食材をのせるのがポイントです。わが子たちはいちごとトマトしか食べませんが「これなあに?」と彩り鮮やかな食材に興味を示していました。
ゆでたじゃがいもをお好みに味付けて(写真はほうれん草で色付けしていますが、そのままでもOK)絞り袋に入れてクラッカーの上にツリー状に絞り出します。赤パプリカやプチトマト、ブロッコリー、チーズなどで飾り付けて完成。
にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、ブロッコリーなど厚生労働省が定める定義では、可食部100gあたりにβカロテンを600マイクログラム以上含む野菜のこと。ただし、これに当てはまらないトマトやピーマン、さやいんげんなど一部の野菜は摂取量や頻度を勘案して緑黄色野菜とみなされている。
次回は12月26日(木)公開予定です。