ストーリーのあるアイテムやひっそり人気の裏定番、 知る人ぞ知るブランドなど、
あまり知られてないけれど心ときめく魅力があるモノ・ヒト・コトを発信します。
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ROSA MOSA WILLOW BASKET
ROSA MOSA(ロサ モサ)はザルツブルグ出身のシモーネ・シュプリンガーと、京都出身のユウジ・ミゾブチのデザイナーコンビが立ち上げたウィーンのブランド。
ROSA MOSAのコレクションに度々登場するバスケットバッグは、ハンドメイドならではのあたたかさと、工芸品のような美しさ、そしてタウンユースにも馴染むデザインが素敵です。
ROSA MOSAのバスケットバッグは、ひとつひとつがハンドメイド。時間も手間もかかるけれど手作りにこだわるのは、きっと理由があるはず。 このバッグが持つ魅力について、なんとROSA MOSAのデザイナーのお一人であるユウジ・ミゾブチさんにお話を聞くことができました。
interview
ROSA MOSA のバスケットバッグが手作りにこだわっている理由は?
ハンドメイドだからこその「あたたかみ」が出ると考えています。なのでバッグの工程はすべて手作業です。バスケットバッグの本体はロマ民族の間で 19 世紀から続く伝統的な編み方で作られています。木の骨組みに絡ませながら編み込んでいく、手仕事だけでできる技法です。
バスケットに使われている素材にもこだわりは?
バッグに使っているのは、ポーランドのサン川周辺でとれる天然のやなぎです。 春になると近くの農家で収穫されるのですが、天候も土壌もやなぎに適していて、品質の良さが特徴です。バスケットバッグで使っているやなぎはラック(塗装)なしのナチュラル仕上げ。 皮をむいて使うので、マットな質感なのが特徴です。
ハンドルやストラップに使われているレザーは?
ROSA MOSA の商品にはベジタブルタンニン(植物タンニンなめし)の レザーを使っています。このレザーは歳月と共に風合いが出て一緒に時間を過ごしていくことで表情が変わっていく、とてもあたたかみを感じる素材です。私たちの商品を使っていく過程で愛着が増していってくれたら幸せだな、と思います。
バスケットバッグには必ず「風呂敷」が付いているのはなぜでしょう?
発送する時、プラスチック梱包ではゴミが出てしまうので、代わりにバッグを保護するには何がいいだろう?と考え、風呂敷にたどり着きました。風呂敷ならいろいろ使えるでしょう?スカーフにしても良いし、バッグを飾っても良い。ピクニックに持って行けばシートやお料理を置くランチョンマットにもなります。 風呂敷に使う布はヴィンテージファブリック店のデッドストック。 私が直接お店に行って選んでいます。
日本ではどうしても夏アイテムのイメージがあるバスケットバッグ。 季節を問わずに楽しむためにアドバイスはありますか?
秋冬のいつもの装いにバスケットバッグを合わせると、 それだけで「いつもと違う」新鮮なスタイルになりますよね。 日々のコーディネートの中で、「今日はバスケットバッグが似合うかも!」と 思う時があったら、“バスケットバッグは夏のもの”という常識にとらわれず、 ROSA MOSA のバッグを手にとってもらえたらうれしいです。 いろんな装いにバスケットバッグを合わせて、 ご自分の新しいスタイルを見つけていただければと思います。
ひとつひとつ手づくり
ROSA MOSAのカゴバッグ
日本では春夏ファッションの代名詞となっている「かごバッグ」。それでも、ファッションアイコンとして慕われるフランスの女優が、デニムにもファーにもサラリとかごバッグを合わせ、一年中愛用していた姿を見ると「ファッションは自由に、自分らしく楽しむもの」と思わせてくれますよね。ROSA MOSAのバスケットバッグはレザーとコンビのきちんと感のある表情が魅力。例えばざっくりと編んだニットドレスに、ショルダータイプのバスケットバッグを斜めがけすれば、フェミニンな中にも抜け感のあるスタイルに。颯爽と街を歩きたくなる、そんなアクティブな印象を演出できます。ハンドバッグタイプは、ツイードジャケット&デニムに合わせれば大人のミックスコーデが完成。バスケットバッグは“ハズし”のアイテムとしても活躍してくれます。
上質レザーの品格とロマの伝統の技が息づくROSA MOSAのバスケットバッグは、美しくて、タフで、長く愛したくなるベーシック。 大人の女性がちょっと自慢したくなる“Mon favori(わたしのお気にいり)”です。